きばりやについて

木とともに暮らす

森と暮らしをつなぐ家具づくり

木の個性を活かす

工房がある長野県下伊那郡阿南町は、東に南アルプス西に中央アルプスを望む山脈に囲まれた雄大な土地です。

林業も身近で私も午前中は山に入り杉の木を中心に伐採しています。

豊かな山の木々はあっという間に大きくなります。数えきれないほどの大木が生い茂りますが、家具に向く木は限られています。一枚板のテーブルなどとなれば尚更です。

木の種類や樹齢、育った土地の気候や陽当たりなどで木にもそれぞれ個性があります。作りたい家具に適した木を選定することがとても重要です。

手仕事の良さを感じる家具

選定した木をひとつひとつ手で丁寧に加工し、家具に組み上げていきます。全体のバランスはもちろん、丸みのある角や使い勝手の良さなど細やかな気配りを大切に製作しています。

手仕事のため時間はかかりますが、職人仕事ならではのしっとりと手になじむ味わいのある家具に仕上がります。

使う人のくらしに長く寄り添う

長く使える家具をめざして、異なる性質の木を組み合わせて強度を増したり、一枚板の割れ目を継いだりしながら大切に製作しています。

ともに時間を重ねることで深まる風合いや手触りの良さを楽しんでいただけることを願っています。

職人　島津毅

長野県飯田市出身。飯田長姫高校（現飯田OIDE長姫高校）建築学科を卒業。その後、見聞を広げるため沖縄、北海道を自転車で巡る。働きながら北欧（デンマーク、フィンランド、スウェーデン）を訪れる。本場の林業を学びたいとの思いから、ワーキングホリデーを利用しカナダにあるログビルディングスクールに通い、卒業。カナダの農場にホームステイしログハウス作りや林業に従事しました。

帰国後、林業を続けながら長野県伊那市の技術専門学校にて木材加工技術を習得。日本の家具づくりについて学び、2006年、結婚を機に長野県下伊那郡阿南町に家具工房「きばりや」を開きました。

「きばりや」には「木」「気配り」「気張る」の意味を込め、木の性質や個性を活かした、長く使えるあたたかみのある家具を製作しています。